こんにちは、FREEC!編集部の芹澤です。今回は、FREEC!編集部がまとめた、ECサイト運営に関するおすすめ書籍2冊をご紹介します。年末年始の休暇を利用して、帰省する方も多いのでは?帰省の道中や、実家での空き時間に、ぜひこれらの書籍を手に取ってみてはいかがでしょうか。
価格競争に巻き込まれないためにはどうしたら?豊富な成功事例と分かりやすい解説で、なんだかいけそうな気がする本
- ECサイトが価格競争に巻き込まれない方法は「唯一化」にある
- オリジナル商品でなくても、発想次第で唯一化できる
- 唯一化を目指す前に、ターゲットや市場性など基本的なことを見直すべき
株式会社ネットコンシェルジェ 代表取締役の尼口さんが日々更新されているブログをベースにした本です。
この本では、ECサイトが価格競争に巻き込まれずに生き残る方法は「唯一化」にあるとし、唯一化の手段として、「付加価値」「コミュニティ形成」「ソーシャルメディア活用」「体験価値」「バーチャル体験」「カスタマイズ」「ニッチ」「安心感」「コンテンツ」の9つを挙げています。そしてそれぞれのテーマ別に、海外ECサイトの成功事例を紹介しています。
やはり、商品やサービス自体が強烈なコンセプトを持って生まれたものは、唯一化を果たしやすいようです。ただし、そういった商品やサービスをすべてのECサイトが展開できるわけではありません。
興味深かったのは、オリジナル商品ではなく、他のお店でも買える「型番商品」に別の価値をつけて販売する方法です。その商品自体は独自の価値を持っているわけではないのですが、たとえば、消耗品のシェーバーや下着に「簡単に身だしなみを整える」という価値をつけて販売する。こうした発想は、他の商品を扱っているECサイトでも参考にできそうです。
価格競争に巻き込まれたくない!というのは、あらゆる業種の企業で抱えている悩みですよね。商品やサービスの唯一化の考え方は、ECサイト以外の業界でも必要な気がします。
ネットで売れないものを売るものにするのは、とても難しい。売れるものをいかに取り揃えられるかが、成功への最短距離。
- ECサイトでは、明らかに「売れるもの」と「売れないもの」が存在する
- ネットビジネスは、ナンバーワンしか生き残れない
- “検索キーワードが明確なもの”で“どこで売っているかわからないもの”を扱うべき
経営コンサルタント竹内謙礼さんの著書です。
「インターネットでものを売ることは非常に困難である」という前提からはじまり、ECサイトでものを売るために必要な要素として、「商品力」「検索への対応」「広告戦略」が挙げられています。その中でも、扱う商品の選び方が何よりも大事であると説いています。商品力とはつまり、“売りやすい商品”=“集客しやすい商品”=“検索されやすい商品”ということを意味し、逆に検索されにくい商品というのは、ネットでは売りにくく、つまり商品力が無いということになります。小手先のテクニックではなく、まず何をするべきなのか、章ごとにシンプルなメッセ-ジでまとめられています。
検索キーワードの探し方や、広告戦略の立て方など、実務的な内容も紹介されていますが、唯一、ネットビジネスにおいてお金のかからない販促活動である、キャッチコピーも取り上げられていました。どのテーマにも具体例が多く盛り込まれており、非常にスムーズに読み進められました。これからECサイト運営を始めようという方はもちろん、現在ECサイト運営に取り組まれている方も、置かれている状況の再確認とこれからやるべきタスクの整理のために読んでみてください。巻末には、「ネットで売れるもの・売れないもの事典」も付いてます。とてもお得!
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