「実際、ECサイトってどうやって立ち上げるの?始めるためには何が必要?」
そんな疑問に答えるべく、ECサイト立ち上げの流れを全4回でお届けします。私が実際にECサイトの立ち上げを支援した、新宿のとあるレストランを例に、「街のレストランがECを始める場合、どういう手順で進めるべきか?」を具体的に説明していきます。第2回はECサイトの構築について解説します。
【最低限でOK!】ECサイトをはじめる上で最初にすべきことは?
前回の記事(最初の準備編)で「商品・ターゲット・収支計画」が固まりました。次に始めるべきは“お店作り”です。
- 商品は「野菜たっぷりのパスタソース」(2本セット2,000円前後)
- 問い合わせはメールで対応する
- 最初は身近な人へのサンプリングなどによる、口コミ施策を優先
今回は単品プロモーションになるため、ECサイト内に必要な要素は以下となります。
- 商品を説明するコンテンツ
- 商品を購入できる仕組み(カート)
- 商品の使い方を具体的にイメージできるコンテンツ(レシピなど)
- 問い合わせ先の案内とQ&Aの設置
- 商品愛用者の声
- 特定商取引法に関する表記など、通販事業に必要な情報
上記の内容を縦長の1枚のページに情報をわかりやすく配置しましょう。PCとスマホ向けに各1ページずつ作成できれば、なお良しです。まずはカートシステムとの契約を行い「開店の準備」が出来る状態にします。
【目安は2ヶ月!】サイトオープンまではどれくらいの日数が必要?
ではECサイトのオープンまでにどれくらいの日数を見ておくべきかというと、既に商品が用意できているケースでも、最短での開店期間は約2ヶ月と考えておくと良いでしょう。これは一般的に、「商品の写真などの素材がある状態で、販促のページ制作などに約2ヶ月かかる」ためです。
つまり販売予定期間の2ヶ月前からショッピングカートの契約申込などを行いましょう。
(今回は“定期販売”を視野においているため、定期購入に対応できるカートの中での選定を行います)
【まずは出来る範囲で!】TELやメールでの問い合わせ対応はどうするべき?
問い合わせへの対応方針を考える上では、「どの程度の対応が可能なのか?」を決めることが重要です。もちろん、「全ての問い合わせを完璧に対応する」ことが理想ですが、前述の通り通常の店舗営業があるため積極的な電話での問い合わせ対応は難しいかもしれません。そこで、立ち上げのタイミングでは、「商品破損」等の明確なトラブル以外は、メール対応とするように方針を定めることにします。
- 問い合わせ対応は、基本的にメールで対応(その理由もわかりやすく明記する)
- 商品の発送は注文後2営業日以内を徹底、商品の発送・到着についての問い合わせを減らす
- サイト上で出来る限りの情報提供を行い、購入顧客の不安を減らす
- 商品紹介のチラシなどを同梱し、積極的な情報提供を行う
- 最初は広告施策は実施しない。身近な人へのマーケティングを行う
こうして運用方針が決まると、サイト運営に必要な稼働コストを明確にでき、「やるべきこと」と「やらなくてもよいこと」の線引きが可能になります。
以上のように、ECサイトの構築準備と運用方針が定まったら、次は「マーケティングプランの策定」に取り掛かりましょう。第3回もお楽しみに!
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