「つっけんどん(突っ慳貪)」
= 態度や言葉遣いが、無遠慮でとげとげしいさま。冷淡なさま。
ケチで欲張りなこと、無慈悲で無愛想なことを意味する「けんどん(慳貪)」に、続く言葉を強調する接頭語の「突っ」がついたもの。
メールは、対面での会話や電話等に比べて、相手から「つっけんどんな人だな!」と思われてしまう可能性の高いコミュニケーションツールです。
対面での会話のように「表情」から気持ちを読み取ることが出来ませんし、電話のように「声色」から状況を推測することもできません。更には手紙のように「筆跡」から人柄を読み取ることもできないのです。
パソコンの画面上に表示された文字情報から伝えられる「用件」だけでは、冷たく一方的な印象を与えてしまいます。
今回は、用件以外の「気持ち」や「状況」をメールに挟み込み、スムーズなやりとりを促す「クッション言葉」をご紹介します。
お願いするクッション言葉
相手に何か「お願い」をしなくてはいけない時、相手の手間を取らせてしまう時、ただ「用件」を伝えるだけでは、「めんどくさい」「なんで私が…」とマイナスな感情を生みかねません。
そんな時は、「こんなことをお願いして申し訳ない!」という気持ちを挟みこむクッション言葉を使いましょう。
【ケース】
ケース1:いきなり用件のみのメールが届き、送信者が誰か分からない。
お名前を教えてください。
⇒ 恐れ入りますが、お名前をお尋ねしてもよろしいでしょうか。
ケース2:以前、お客様から教えてもらった情報に不足があり、詳細を確認したい。
先日ご要望いただいた内容について、もう少し詳しく教えてください。
⇒ 差し支えなければ、先日ご要望いただいた内容について、もう少し詳しくご教示いただけますでしょうか。
【お願いするクッション言葉のレパートリー】
恐れ入りますが | お名前をお尋ねしてもよろしいでしょうか。 |
失礼ですが | 生年月日をお願いいたします。 |
差し支えなければ | もう少し詳しくご教示いただけますでしょうか。 |
申し訳ございませんが | もう一度お願いいたします。 |
お手数ですが | ご記入をお願いいたします。 |
ご面倒ではございますが | お調べいただいてもよろしいでしょうか。 |
重ね重ね恐縮ですが | 再度お送りいただけますでしょうか。 |
ご多忙とは存じますが | ご確認お願いいたします。 |
ご足労おかけして申し訳ございませんが | 何卒よろしくお願い申し上げます。 |
断るクッション言葉
相手の要望を断らなくてはいけないとき、細心の注意が必要です。
「拒否」という用件だけを文字に起こすと、とても冷たい印象になり、受け取った相手の反感を買うことになるでしょう。
そんな時は、「とても申し訳なく思っているけど、どうしても受け入れることが出来ないのです・・・」という気持ちを挟みこむクッション言葉を使いましょう。
【ケース】
ケース1:対応不可としている「取り置き」を依頼された。
お取り置きはお断りしております。
⇒心苦しいのですが、お取り置きはいたしかねます。
ケース2:時間外に予約の依頼があった。
受付時間は18時までとなっております。
⇒誠に勝手ではございますが、受付時間は18時までとなります。
【断るクッション言葉のレパートリー】
大変申し上げにくいのですが | 手続きは有料となります。 |
残念ではございますが | 今回は見送りとさせていただきます。 |
心苦しいのですが | お取り置きはいたしかねます。 |
誠に勝手ではございますが | 受付時間は18時までとなります。 |
失礼とは存じますが | 何卒ご了承を賜りますようお願い申し上げます。 |
身に余るお言葉ですが | 今回は辞退させていただきます。 |
ご期待に添えず大変申し訳ございませんが | お断りさせていただきます。 |
このような「クッション言葉」のレパートリーを多く持つことで、伝えることに抵抗があるような内容でも、スムーズにメールを作成することができるようになります。
表情や声色、筆跡等で、「気持ち」が自然と出てしまうがことが無いメールでは、意識的にクッション言葉を挟み込み、「気持ち」を伝えてみてはいかがでしょうか。そうすれば、メールの印象を柔らかく変えることができ、相手と良好な関係を築く基盤となるはずです。
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