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メールアドレスの使い回しはNG!複数人で共有する正しい方法とは?

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企業が問い合わせ対応の体制をつくる際、メールアドレスを複数人で共有する方法を取るケースがあります。しかし、適切な方法をとらずにメールアドレスやメールアカウントを共有しまうと、さまざまな問題が発生する可能性が高くなります。たとえば、問い合わせへの対応漏れや対応の重複、一貫性のない対応、そしてセキュリティリスクの増加などです。

本記事では、まずメールアドレスを複数人で使い回すことのデメリットについて詳しく解説し、正しくメールアドレスを共有する方法について紹介します。

この記事の目次

    メールアドレスを複数人で使い回すデメリット

    メールアドレスを複数人で使い回すことは、一見手軽なように思えますが、実は多くのデメリットが潜んでいます。ここでは、主なデメリットをご紹介します。

    メールアドレスの管理者を把握しづらい

    複数人で同じメールアドレスを共有して使用している場合、だれがそのメールアドレスの管理者であるかを明確にするのが非常に難しくなります。管理者が不明確な場合、メールアドレスの設定変更やトラブルが発生した際の迅速な対応が難しくなることがあります。

    たとえば、緊急時にパスワードのリセットが必要な場合、管理者がだれなのかが分からないと、対応が遅れるだけでなく、業務に大きな支障をきたす可能性もあるでしょう。

    また、メールの管理者が曖昧だと、セキュリティ設定が適切に行われていない場合も考えられ、これは企業全体のセキュリティリスクを大幅に高める要因となります。

    このような問題を避けるためには、メールアドレスの管理者を明確にし、適切に権限を設定することが重要です。

    だれの操作か把握しづらい

    共有のメールアドレスを複数の人が同時に使用している場合、だれがどのメールに返信したのか、あるいは操作を行ったのかを把握するのが困難になります。これにより、対応の重複や、重要なメールの返信漏れが発生する可能性が高まります。

    さらに、だれがどのメールを処理したのかが明確でないと、メールの内容に関するミスや誤解が生じる可能性があり、これが顧客との信頼関係に悪影響を及ぼすことも考えられます。

    こうした問題を避けるためには、だれがどのメールを担当したのかを明確に記録し、共有ルールを徹底することが必要です。

    複数人にログイン情報が広まってしまった場合の対策

    もしすでに複数人でメールアドレスを共有している場合、そのログイン情報が意図せず広まってしまうことが考えられます。これは社外への流出という意味だけでなく、社内のスタッフがだれでもアクセスできてしまう状態も指しています。前述のように、共有メールアドレスは責任の所在や対応者が明確にできないデメリットがあるため、たとえ自社のスタッフであっても不特定多数がアクセスできる状態は望ましくないためです。

    このような場合、まずはパスワードのリセットを行いましょう。これは、不正アクセスや不特定多数のユーザーからのアクセスを防ぐための基本的な対策です。

    さらに、共有メールアドレスにアクセスできる人々を厳密に見直し、必要最低限のメンバーだけがアクセスできるようにしましょう。ログイン情報の共有の方法も、よりクローズドな形に見直す必要があるかもしれません。

    適切な対策を講じることでメールアドレスの管理を強化し、セキュリティリスクをはじめとするさまざまなリスクを低減できます。

    正しいメールアドレスの共有方法

    メールアドレスを共有する際に、ログイン情報を共有して複数人でアクセスする方法をとってしまうと、前述のような問題が発生してしまう可能性が高まります。

    メールアドレスを共有する際は、以下のような方法がおすすめです。

    メール共有システムを活用する

    メール共有システムを導入することで、チーム全体でのメール管理がよりスムーズに行えるようになります。これにより、メールの対応状況をリアルタイムで把握できるため、返信漏れや二重返信を防げます。

    また、メール共有システムでは対応履歴を簡単に確認できるため、だれがどのメールにどのように対応したか、簡単に確認が可能です。さらに、システム内でメールの優先順位を設定し、重要度の高い案件を迅速に処理できるため、業務の効率化が図れます。メール共有システムは、特に多忙なビジネス環境において、業務を効率化し、チーム全体のパフォーマンスを向上させるための有力なツールです。

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    メーリングリストを活用する

    メーリングリストを活用することで、特定のメールアドレスに送られたメールが、複数の受信者に同時に配信されるようになります。これにより、チーム全員が同じ情報をリアルタイムで受け取ることができ、情報の共有がスムーズに行われます。メーリングリストは、特にプロジェクトチームや部門間のコミュニケーションを効率化するための強力なツールです。

    また、メーリングリストを使用することで、情報の伝達ミスや、特定のメンバーだけが情報を知らないといった事態を防げるでしょう。

    ただし、メーリングリストを都度Ccに入れるなどの運用をしていると、受信メールの件数が非常に多くなり、重要なメールの見落としにつながるリスクもあるため注意が必要です。

    メールサービスの共有機能を活用する

    多くのメールサービスには、共有や管理を効率化するための機能が備わっています。たとえば、ラベルやフィルタリング機能によって、特定の条件に合致するメールを自動的に振り分けたり、重要度に応じて優先順位を設定したりすることが可能です。これにより、業務の効率化が図れるだけでなく、重要なメールが見落とされるリスクも軽減されます。

    また、共有フォルダを設定すれば、チーム全体でメールを管理でき、返信漏れや二重返信を防げます。こうした機能により、メールの管理がより効率的かつ効果的に行えるようになるでしょう。

    メール共有システムを使ってメールアドレスを共有するメリット

    メールアドレスの無計画な使い回しや共有は、返信漏れが発生しやすくなったり、対応者振り分けの手間が発生して対応スピードが遅くなったりといったデメリットにつながってしまいます。しかし、メール共有システムのような適切なツールを活用することで、これらのデメリットを解消し、多くのメリットを得られます。

    以下に、メール共有システムを使用することで得られる具体的なメリットについて詳しく説明します。

    返信漏れの防止

    メール共有システムを導入することで、チーム全員が同じフォルダにリアルタイムでアクセスできるようになります。これにより、だれかが対応を忘れたり、見落としたりするリスクを大幅に減らすことが可能です。

    また、システム上で対応済み/未対応のメールがひと目で分かるため、メンバー間で確認しあう手間なく、返信漏れを防ぐ仕組みが自然と整います。特に、大量の問い合わせが発生する場合や、複数のプロジェクトが同時進行している場合には、返信漏れを防止することが非常に重要です。

    もし返信漏れが発生すると、顧客からの信頼を失うだけでなく、業務の再確認や後処理に多大な時間と労力を費やすことになります。これにより、他の業務にも悪影響が及び、全体的な生産性が低下する恐れがあります。

    そのため、メール共有システムを活用して、返信漏れを未然に防ぐことが企業の信頼性と効率性を保つためには欠かせません。

    対応スピードのアップ

    メール共有システムを活用することで、チームでの対応スピードが飛躍的に向上し、顧客や取引先からの問い合わせにも迅速に対応できるようになるでしょう。

    特に、緊急の対応が求められる場合や、タイムリーな情報提供が必要な場面において、このメリットは顕著にあらわれます。迅速な対応が求められる現代のビジネス環境において、スピードは競争力の一つであり、迅速な対応が企業の評価を高める要因となるでしょう。

    また、迅速な対応によって顧客満足度が向上し、長期的な信頼関係を築くことにもつながります。さらに、システムによって対応の優先順位を設定し、重要度の高い案件を先に処理できるため、業務の効率性も向上します。

    属人化の防止

    属人化とは、特定の業務や知識が特定の個人に依存してしまう状況を指します。これは、業務の継続性や効率性に悪影響を与える要因となり得ます。メール共有システムを導入することで、チーム全体が業務の進捗状況や重要な情報を共有できます。これにより、属人化のリスクを大幅に軽減できるでしょう。

    たとえば、特定のスタッフが不在の場合でも、他のスタッフがスムーズに引継いで対応できるため、業務が滞ることなく進行します。さらに、属人化を防止することで、チーム全体のスキルアップにもつながり、組織全体の能力が向上するでしょう。

    これにより、業務の効率性が高まり、突発的なトラブルにも柔軟に対応できるようになります。属人化の防止は、特に中小企業において重要な課題です。メール共有システムを通じて組織全体の業務運営を強化することが、長期的な成功につながるでしょう。

    業務分担による負担軽減

    メール共有システムを導入することで、業務の分担がより効率的に行えるようになります。チーム全体でメールを管理するため個々の負担が軽減され、全体としての業務効率が向上するでしょう。特に、大量のメールが届く部門や、対応が複雑な業務を抱える部署においては、業務の分担が不可欠です。適切に分担された業務は、メンバーそれぞれが無理なく作業を進められるため、ストレスの軽減にもつながります。

    さらに、業務の分担が明確になることで、メンバー間でのコミュニケーションが円滑になり、チーム全体の連携が強化されるでしょう。これにより、業務全体の流れがスムーズになり、結果として生産性の向上に寄与します。

    メール共有システムは、業務分担を効果的に行うためのツールとして非常に有用であり、組織の効率的な運営に欠かせない存在です。

    代理対応やスムーズな引継ぎの実現

    メール共有システムを活用することで、スタッフが不在の場合でも、他のスタッフが代わりに対応しやすくなります。これにより、顧客対応が途切れず、ビジネスの連続性が保たれるでしょう。

    たとえば、急な休暇や病欠によって担当スタッフが対応できない場合でも、他のスタッフが状況を把握し、スムーズに代理対応することが可能です。これにより業務の遅延やミスを防ぎ、顧客満足度の向上にもつながります。メール共有システムは、こうした代理対応や引継ぎを効率的に行うためのツールとして非常に有用といえるでしょう。

    特に、プロジェクトが多岐にわたる場合や、チームのメンバーが頻繁に入れ替わる環境においては、メール共有システムの導入が重要です。これにより、業務のスムーズな進行が確保され、結果としてビジネスの成長に貢献するでしょう。

    ミスの防止

    メール共有システムを使用することで、メール業務のミスを未然に防げるようになります。複数のメンバーが同じフォルダにアクセスし、情報を共有するため、誤解や情報の見落としが減少します。また、システム内でメールのステータスを管理し、対応済みや未対応のメールを明確にすることで、二重返信や返信漏れを防げるでしょう。

    さらに、メールの内容に応じたテンプレートを使用することで、メール対応の均質化ができ、誤った情報を伝えるリスクを軽減します。こうしたミスの防止策は、特に顧客対応や取引先とのコミュニケーションが重要な企業において、信頼性を高めるために不可欠です。メール共有システムを活用することで、業務の品質を向上できるでしょう。

    メール共有システムなら「メールディーラー」

    メール共有システム「メールディーラー」の製品サイトのファーストビュー

    メール共有システムとして特におすすめなのが「メールディーラー」です。今お使いのメールアドレスやメールサーバーを変更する必要はなく、チームでの共有管理に特化したWebメーラーとしてご利用いただけます。

    ・ステータス管理機能

    メールディーラーでは、受信メールを対応状況ごとにタブで分けられます。返信作業を進めると、メールが自動で移動します。「新着(未対応)」のメールを0通にすることで、未対応のメールがなくなるため、返信漏れを防げます。

    ステータス管理機能の詳細はこちら

    ・担当者振り分け機能

    メールごとに担当者を設定できます。どのメールを誰が対応するかが明確になるため、返信漏れや二重返信を防げるでしょう。条件を指定し、自動で担当者を振り分けることも可能です。

    担当者振り分け機能の詳細はこちら

    ・テンプレート機能

    メールディーラーにはテンプレート機能が搭載されています。あらかじめ定型文をチーム内で共有することにより、業務効率を向上させられるでしょう。メールディーラーならテンプレートをクラウド上で管理できるため、各自で設定する必要がありません。一人が作成・更新したテンプレートは即座にチーム内で共有されます。

    テンプレート機能の詳細はこちら

    ・申請・承認機能

    申請・承認機能を使えば、返信内容のダブルチェックが可能です。たとえば、新人のスタッフが一人でメール対応するのがまだ不安な場合、上長によるチェックをするなどの使い方などができます。

    申請・承認機能の詳細はこちら

    まとめ

    メールアドレスの使い回しは、多くのデメリットを伴う行為であり、特にセキュリティリスクや業務効率の低下といった問題が発生しやすくなります。

    複数人で一つのメールアドレスを共有する際には、適切なシステムやツールを活用することが不可欠です。

    「メールディーラー」などのメール共有システムを活用することで、業務の効率化とセキュリティの強化を図ることができるでしょう。

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    ※本サイトに掲載されている情報は、株式会社ラクス(以下「当社」といいます)または協力会社が独自に調査したものであり、当社はその内容の正確性や完全性を保証するものではありません。

    この記事を書いたライター

    メールディーラー通信編集部

    メールディーラー通信編集部

    問い合わせ管理に役立つ情報の執筆・案出しをしています。問い合わせ業務でのトラブルを少しでも減らせるような記事を作成できるよう日々編集を行っています。
    得意な整理術は「Gmailの検索演算子を駆使したラベル付け」です。

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